採用担当者がインタビュー

経営者からのメッセージ

会社のこと、未来のこと。<br>社長にいろいろ聞いてみました。
  • CEO Message

会社のこと、未来のこと。
社長にいろいろ聞いてみました。

採用担当者の3人が中西社長にインタビュー。
ざっくばらんにいろんなお話を伺いました。

社長がいま向き合っていること。

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採用担当

今回の採用活動のテーマは「to face(向き合う)」です。一人ひとりが仕事に向き合う姿を浮き彫りにすることで、学生の皆さんにNKCのリアルな姿を伝えていきたいと考えました。そこで早速ですが、中西社長が「いま向き合っていること」とはなんでしょうか?
中西竜雄の写真

代表取締役社長

中西竜雄

一言で言えば、社会課題に挑むことです。サスティナビリティ。地球温暖化。環境破壊。そういった問題にいち早く、積極的に取り組むこと。当社はメーカーなので、特にカーボンニュートラルについては喫緊の課題として捉え、いち早くスコープ1、2、3(*1)に取り組んでいきます。SDGsについても早期から企業活動全般に積極的に取り入れてきました。今後もこういった社会からのリクエストは年々厳しくなっていくでしょう。そのような社会ニーズを先取りしてチャレンジすることで、次の時代の競争優位を築くこと。それが経営者として私が向き合っているテーマですね。
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採用担当

プライベートでは挑戦していることはありますか?
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代表取締役社長

中西竜雄

書道を25年続けています。毎週末5時間ほど、畳一畳から二畳の大きさの紙に向かっています。まだこれといった賞を取っていない私は、「早く賞を取らないと破門になるよ」と教室の皆さんから冷やかされています。だから、強いて言えばいずれは賞をいただけるような腕前になりたいですね。ただ、筆先に神経を集中していると右脳が活性化するんですよ。人間って普段はほとんど左脳しか使っていないので、放っておくと右脳が退化するそうです。そういう意味ではアンチエイジングにも効果があるんですよ笑。

100年に一度の変革期の中で。

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採用担当

中西社長の目には現代の世の中はどのように映っていますか?
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代表取締役社長

中西竜雄

時代は100年に一度の変革期にあります。一例を挙げると、当社と歴史的にも深い関係にある自動車業界は、今まさに大きな曲がり角にあります。世界一厳しいと言われるアメリカのカリフォルニア州では2025年までに内燃機関の車は50%以下に規制されます。また、ヨーロッパにおいては新規の自動車登録台数のうち、EV車の比率が20%を超えました。急速充電インフラなどの整備も進んでいます。実は一番遅れているのが日本なのです。 さらに、今後はカーシェアリングと自動運転が急速に普及していきます。スマホで指示するだけで近くのパーキングから無人カーがやってきて、人間は乗るだけで好きなところにいけるようになります。自動運転が「レベル5(*2)」までいくのにあと5年程度とも言われています。車の存在価値そのものが変わっていく。このような変化は自動車業界だけではありません。私たちの足元ですでに大きな変化が起ころうとしているのです。

視野を広げ、変化を楽しむ。

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採用担当

そのような変化の時代に、求められる姿勢とはどのようなものでしょうか?
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代表取締役社長

中西竜雄

やはり、変化に対してチャレンジする姿勢を持ち続けることです。本来、人は変化を恐れる生き物です。たとえば、職場を良くするための業務改善であっても、まずはストレスとして受け止める人が多い。しかし、そもそも現代は「変化の時代」なのだと認識しておけば、それほど不安になる必要もありません。また、普段から視野を広げる努力をすることで、ある程度は未来を予想できるようになります。先を読む力、未来を想像する力を身につけることです。私自身もいろんなことを経験することで視野を広げたいと考えています。さまざまな分野の識者の方とお会いしたり、スタートアップの人たちと出会ったり、「こども食堂(*3)」をやったりと、経験をするたびに「こんな世界もあるのか」と、新しい気づきがあります。ぜひ皆さんも変化を楽しんでほしいと思っています。

人間重視の組織をつくる。

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採用担当

社員の働き方や職場環境も進化し続けていますね。
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代表取締役社長

中西竜雄

以前の日本企業は、上司の指示を受けてから行動するやり方が主流でした。しかし、もうそんな時代ではありません。旧態依然としたピラミッド型の組織は終焉していく。一人ひとりが自ら考えて行動する方が、対応力も効率も上がっていくのではないか。そういった考え方で、数年前からティール組織(*4)にも積極的に取り組んでいます。一人ひとりが主体となって活躍できる組織にしなければ、若い人たちに当社を選んでもらえませんから。 一方で、福利厚生面や職場環境の整備についても10年以上前から積極的に取り組んできました。オフィスはフリーアドレスでいいし、働く場所も自由でいい。社内にジムやコラボレーションエリアなどを整備し、働きやすくて気持ちの良い空間を目指しました。副業の奨励化は、一人ひとりが視野を広げることにつながります。また、最近は盛んになってきたスタートアップ支援ですが、当社は30年前から積極的に取り組んできました。こうした「人間重視の組織論」「働きがいの追求」をこの10年積み上げてきました。

100年の歴史は、挑戦の歴史。

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採用担当

2024年にNKCは100周年を迎えます。100年企業となった理由はなんでしょうか?
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代表取締役社長

中西竜雄

これまでの100年を振り返ってみると、やはり良い時期も悪い時期もありました。ただ、努力をすれば上手くいく時期が長く続くものです。特に近年は失われた20年とも30年とも言われる日本経済の長期低迷期が続いています。日本の企業の7割ほどがこの20年間で売上が伸びていません。一方、我々はこの20年間に成長を続けてきました。その理由は、挑戦を止めなかったからです。 成功だけを続けられる企業はありません。どんな組織であっても、失敗を繰り返すことでしか成長はできないのです。組織全体が傾くような致命的な失敗さえ避ければ、企業というものは失敗すればするほど活性化します。よく経営者仲間から、「なぜNKCは売上が伸びているのか」と聞かれますが、私はいつも「動き回れば何か当たるんですよ」と答えています。これまでの100年間、一度も足を止めることなく、社員全員でたくさんの失敗を積みかねてきた。そのことを私は誇っていいと思っています。

100年後もきっと、私たちはメーカーです。

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採用担当

新しい100年に向けてどんなビジョンをお持ちですか?
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代表取締役社長

中西竜雄

100年は通過点に過ぎません。次の50年、100年を目指してスタートする時期でもあります。先ほども言いましたが、時代は大きく変わろうとしています。新興国の競争力が向上する中で、私たちに求められるのはもう1つ上のものづくりです。航空機、宇宙、あるいはバイオといった新しい分野への挑戦も始まっています。 一つ変わらないものがあるとすれば、NKCはやはりメーカーであること。開発するものは変わっていきますが、おそらく100年後も私たちがものづくりをやめることはないでしょう。今後は基礎研究開発、今の言葉で言えばディープテックの分野にも進んでいきたい。そうすることで私たちのポジションはさらに確固たるものになっていくことでしょう。そんな未来に向けて、全員で歩んでいきたいと考えています。
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採用担当

ありがとうございました。
  • (*1)スコープ1、2、3・・・ものづくりのサプライチェーン全体における温室効果ガス(GHG)排出量の捉え方の一つ
  • (*2)自動運転レベル5・・・走行エリアの限定がない完全な自動運転。現時点で考えられる自動運転技術の完成形
  • (*3)こども食堂・・・NKCは大阪市の天神橋筋商店街内に「NKCなかにわ」を新たに立ち上げ、“福祉カフェ”および“こども食堂”の運営を行っています
  • (*4)ティール組織・・・権力を集中させたリーダーは存在せず、現場においてメンバーが必要に応じて意志決定をおこなうという組織のあり方
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