自分らしく働くために

NKCの女性社員

一人ひとりの強みをつなげ、<br>チーム全体の力に変える。
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一人ひとりの強みをつなげ、
チーム全体の力に変える。

経営企画部 企画グループ グループ長

入社後のキャリアパス

2005年入社
輸送機事業部にて貿易・営業業務を担当
2023年より経営企画部にてグループ長を務める

これまで取り組んできたこと

―最初は派遣社員として入社されたと伺いましたが。

実は私は、NKCが4社目なんです。学生時代は法学部に在籍し、公務員としてキャリアをスタートしました。その後、いくつかの職を経て前職では貿易の仕事に携わり、その面白さにすっかり魅了されました。次のステップでも貿易業務に関わりたいと考え、派遣社員の募集があったNKCと出会ったのです。もともと海外に興味があり、ニュージーランドで半年間ボランティアティーチャーをした経験や、前職の輸入商社での海外出張など、国際的な仕事にやりがいを感じてきました。ただ、さまざまな事情から退職を選ばざるを得なかったことがあり、いま振り返ると、当時は人生で最も苦しい時期でした。そんなときに、NKCに拾っていただいたのは、私にとって救いでしたね。

―入社後のお仕事はどのような状況でしたか?

ここだけの話、入社当初はちょっと大変な時期でした。同じ部署の方の退職が続いたタイミングで、業務が一気に集中したのと、その年は事業部の売上が過去最高を記録したことも重なり、仕事量が膨大でした。今から約20年前のことです。当時は事務作業の効率化が今よりも進んでいなかったため手作業も多く、貿易関連の書類が山のようにありました。ただ、確かに忙しかったのですが、私自身はむしろ楽しさを感じていました。実は入社前に1ヶ月半ほど無職だった時期があったので、働けることが純粋にうれしかったのです。今思うと、ちょっとワークホリックのような感じだったかもしれません。もちろん、いまはそんな働き方をしている人はいないので、ご安心ください(笑)。

―どのようなやりがいを感じていたのですか?

貿易の仕事は、出荷先の国ごとに制度や手続きが異なるため、非常に多様性があり、社内外の多くの人と関わる機会も豊富です。そんな中で、特に輸送事業部内の技術や工場の方々には、右も左もわからない状態で入った私を丁寧にサポートしていただきました。トラブルが発生した際は、全員で力を合わせて解決する姿勢に感動し、事業部の懐の深さを実感しました。皆さん、立場を超えて親切に対応してくださり、「学びたい」という気持ちに対して惜しみなく知識を共有してくれました。また、輸送事業部には海外の現地スタッフやサブコンの方々などと連携して仕事を進める「ワンチーム」の文化が根付いており、その協力体制はよく「他国籍軍」と喩えられていました。私もやがてその一員となって、周りの役に立てていると感じられるようになり、そのことが大きなやりがいにつながっていきました。

現在の仕事

―その後のキャリアパスについて教えてください。

2005年12月に派遣社員として入社し、2007年に正式に社員となりました。その後、2019年には貿易チームのチーム長に昇進、2020年には営業企画グループのグループ長、そして2023年3月からは経営企画部に異動しました。営業企画ではプレイングマネージャーとして実務をこなしながら管理業務も担い、忙しいながらも充実した日々を送っていました。上司の温かい見守りがあったおかげで、難しい場面も乗り越えることができたと感じています。ただ、実務から少しずつ離れることには寂しさもありましたね。グループ長となってからは、チーム内の意見調整や内外から寄せられる意見をまとめる役割が増えたため、以前とはまた違った難しさとやりがいを感じるようになりました。

―チームマネジメントにおいては、どのようなことを大切にされていますか?

どんな仕事においても、一人の力だけでは限界があります。私が理想とするリーダー像は、必要なときには他人の力を借りながらも、チーム全体の力を結集して目標に向かえる人です。一人ですべてを完璧にこなすのではなく、目標達成のために一人ひとりの強みを取り込んで、チーム全体の力に変えること。私には特別な資格もないし、「これができます!」と胸を張って言えるスキルは持っていません。でも、いろいろな人に助けられて、今の自分があると感じています。特に、これからの時代はAIなどもますます発達していき、個人単体の力の差は小さくなっていくと思うので、他人と協力しながら自分の能力を拡張するイメージで、チームとして成果を上げていくことがより重要になるはず。もちろん、人間同士ですから、考え方が100%合うことなんてありません。でも、目的さえ明確であれば、それぞれの得意な部分を活かして協力できる、そんなチームをつくりたいと考えています。

NKCってどんな会社?

―女性として、働きやすさを感じていることはありますか?

私はもともとジェンダーフリーな考えを持っているのですが、特に違和感を感じたことはありません。この会社では、入社した20年前から「女性だから」というような扱いを受けたことがなく、仕事をする上で不利に感じたこともまったくありません。一方で、有給取得のしやすさ、テレワーク、フレックスタイム制の導入が進んでいて、男女問わず子育て中の人も働きやすいと思います。私自身も子育ての真っ最中で、テレワークは導入当初から利用し、下の子がまだ幼い頃には大いに助けられました。保育園の送り迎えが楽になり、家庭と仕事の両立がしやすくなりました。たとえば時差の関係で夜に会議がある場合、午後4時に一度仕事を切り上げて家事を済ませ、夜に再開するといった働き方もできます。私のグループにも子育て中のメンバーがいて、各自が制度を活用して、工夫しながら柔軟に働いています。この仕組みは、将来の介護など他のライフステージにも役立つと感じています。

―これからの目標を聞かせてください。

私の目標は、「自発的に動ける人」をさらに増やすことです。現在のグループでは、最初に「どんなグループにしたいか」というビジョンや役割をメンバーと共に作り、それを定期的に見直す仕組みを取り入れています。その中で特に大切にしているのが、「自走する組織」をつくること。指示を待つのではなく、目的を理解し、自ら行動するメンバーが集まる組織が理想です。また、プライベートではオルタナティブスクールの運営をしているNPOに携わっています。理事として土日や夜にミーティングに参加するなど、社外活動にも力をいれています。教育は私のライフワークの一つであり、この活動を通じて新しい視点を得ることで、仕事にも良い影響を与えていると感じています。仕事や私生活、社会活動が上手くつながることで、自分らしく充実した毎日を過ごしていきたいと願っています。

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