輸送機事業部の、「営業職」。

 NKCの輸送機事業部は日本の全ての完成車メーカーがクライアントである。つまり、日本の“お家芸”とさえ言われる自動車製造業を回しているのは、NKCだといっても決して過言ではない。そんな輸送機事業部の営業職は、どのように仕事を回しているのだろうか。
 彼らの仕事はクライアントを回り、新たなニーズを掘り起こし、実現の道を模索し、提案して完成まで期日通り仕上げること。彼らは、当たり前の業務を当たり前にこなしている。が、しかし。それこそがNKCの強みであり、シェアの秘密でもあるのだ。正確な情報を手に入れ、不確定要素を1つずつ消していく。時には海外の人間ともコミュニケーションを取り、クライアントや関係部署と信頼関係を構築する。輸送機事業部で働く営業職の仕事とは、その積み重ねなのかも知れない。
 輸送機事業部の仕事は、自動車工場の製造ラインという製品の性質上大規模プロジェクトに発展することが多い。金額も関わる人間も多く、責任も重い。それだけに、成功というゴールに向けてプロジェクトを組み立てていく喜びや、完成したときに得られるクライアントの感謝の気持ちは、計り知れないのである。

「営業職」の一日例

輸送機事業部の、「機械設計職」。

 “自動車工場”は、その種類だけでも車体・塗装・組立の3つに分かれる上に、車種によってもサイズや重量が異なり、様々。しかも、NKCは複数の完成車メーカーと取引があり、それぞれにニーズや抱える課題は違う。その一つひとつに応え、全てのクライアントが満足できる設備を目指して、輸送機事業部の機械設計職は日夜業務に邁進している。
 具体的にはクライアントから提出された仕様を満たすため、装置の形や動きを検討し、強度を計算し、図面を作成することが、彼らの役割だ。が、守備範囲はそれだけにとどまらない。クライアントとの打合せにも応じるし、試作品の試験や設備設置工事の立ち会いにも臨む。一日中オフィスにこもってひたすら図面を書いている機械設計職など、NKCにはいない。
 多彩なフィールドを駆け巡り、試行錯誤を乗り越えて、工場への設備据付を終えたとき。試運転を経て無事ラインが稼動し始めたとき。1トンを超える鉄の塊がスムーズに動いていくとき。設計職の胸には喜びが満ちる。と同時に、日本経済を牽引する自動車産業を、自分の手で回している実感が手に入る。だから、彼らは頑張れる。

「機械設計職」の一日例

輸送機事業部の、「電気設計職」。

 どのラインをどれぐらいのスピードで、どんなタイミングでどれぐらい動かすのか。一昔前の自動車工場ならその程度で事足りた。しかし時代は回る、技術は進む。今では複数のライン・工程を考え、生産開始から出荷まで最短距離でつなぐライン制御が求められている。NKC・輸送機事業部の電気設計職は、そんな効率的なライン制御を司る仕事である。
 シーケンサーと呼ばれる小型コンピュータを相手に、トラブルや不具合でさえ想定した様々なシチュエーションに対応するため、電気設計職は奔走する。CADを使って配線図を描き、チーム内でのミーティングを繰り返し、クライアントのニーズを満たす最適解を求める。その後、制御盤を製作し、社内でのテスト・改修を経て、工場へ搬入・設置。そして試運転から生産立ち会いまで。電気設計職の仕事は続く。
 試行錯誤を繰り返し、チームメンバーと激論を戦わせ、クライアントと丁々発止のやり取りを繰り返し、テストと改修を重ねた末に出来上がる製造ライン。電気設計職の喜びは、ぎこちなかったラインが、やがてスムーズに動き始めたときに訪れる。感動と共に。

「電気設計職」の一日例

輸送機事業部の、「企画職」。

 10億円のプロジェクトを受注したが、納品までにかかった経費を足し合わせたら15億円だったら、それはもはや慈善事業である。NKCはボランティア団体ではないし、“適正な”価格で高品質な製品を提供することで収益を上げることこそ、存在理由だ。
 そのために輸送機事業部の企画職は、適正な価格を弾き出すために全ての経費を正確に算出する“原価積算”業務も担当している。プロジェクトの関係者と打合せ、見積書の内容を精査。その結果を元に製品の数量や資材をカウントし、その単価・金額を設定したらプロジェクト全体で必要な経費=原価を算出し、メンバー間で共有する。もちろん、受注後の仕様変更・追加にも対応し、その都度原価の再計算も行う。企画職の原価積算業務は、“適正な”価格を示す羅針盤として活躍しているのだ。
 といっても彼らの仕事は、単なる販売価格決定要因ではない。原価積算業務で弾き出された数字は、他部署にとっての行動指針でもあるのだ。実績管理や損益計算、図面管理から予算組立に至るまで、社内のあらゆる場所で自分が役立っている実感。それが仕事のやりがいなのである。

「企画職」の一日例

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